クリエイターのためのギャラリーサイトを作りました。 WordPressを使用して、作家さん自身で作品画像や、作品説明・想いなどの文章を投稿していくタイプです。評判は良かったのですが、「WordPressの管理が面倒」「管理まで依頼すると毎月の費用がかかる」「WordPressの管理画面が苦手」などの意見もありました。
「Instagramに投稿したら、Webサイトにも自動で反映されるようにしたい」
使い慣れたSNSを利用して、自身の公式サイトにも反映できたら楽ですよね。実際、WordPressにはInstagramの投稿を一覧表示できるプラグインがあり、更新の手間をほぼゼロにすることも可能です。
確かにこれは便利。忙しいクリエイターにとって、「更新はインスタだけでいい」というのは、とても魅力的な選択肢です。
でも、少し考えてみました。
Instagram連携は“楽”だけど、自由ではない
Instagramの投稿をWebサイトに一覧表示すると、それっぽく「ギャラリーサイト」は完成します。
ただし、できることは限られます。
- 画像はグリッド表示のみ
- 作品の並び順は投稿順
- 代表作を大きく見せる、という演出はできない
- 情報設計やストーリー性はほぼ作れない
要するに、Webサイトの見た目がInstagramに引っ張られるのです。
「だったらもうInstagramだけでよくない?」
正直、これは自然な発想だと思います。
多くのクリエイターにとっての本音
一概には言えませんが…
- 更新はInstagramで完結したい
- WordPressの管理画面は触りたくない
- 作品は流れの中で見てもらえればいい
この場合、無理にWebサイトを作っても、結局更新されず、放置されがちです。
それでも「公式Webサイト」が欲しくなる瞬間
一方で、こんな要望も確実にあります。
- トップページで代表作を見せたい
- 世界観をきちんと作りたい
- プロとしての立ち位置を示したい
- 名刺代わりになる場所が欲しい
作品が増えるにつれ、出てくる要望だと思います。特に最後の「名刺代わり」は、私たちWeb制作者も同じです。「インスタに作品載せてます」じゃなくて「公式ウェブサイトのURL(QRコード)はこちらです」のほうがプロっぽい。
今の時代、Webサイトの役割は少し変わってきています。
- Instagram=日々の発信(フロー)
- Webサイト=作品のアーカイブ(ストック)
と役割を分けるのが、一番しっくり来る気がします。つまり、
- 更新はしない前提のWebサイト
- 代表作だけを厳選して配置
- 世界観と信頼感を整える場所
Webサイトは「動かすもの」ではなく、完成させて、置いておくもの。
「Webサイトは作って終わりではありません」←これ、何度も言われる言葉ですが、サイトの目的・用途によっては作って終わりもアリでしょう。(もちろん、WordPressを使うなら、メンテナンスやバックアップは必須です)
もし、
- 忙しくて更新が大変
- WordPressが苦手
- でも“公式な場所”は欲しい
そう感じているなら、更新しなくていいWebサイトという選択肢を、一度考えてみてもいいかもしれません。InstagramとWebは、競合ではなく、役割がちがう。そう考えると、Webサイトの在り方も、少し変わって見えてきます。
また、「だったらCMS(WordPress)じゃなくて良くない?」という疑問が生まれてきそうです。次回はここを深堀りしていきたいと思います。
ちなみに作ったギャラリーサイトはこちらです。