静的サイトで十分なケースとWordPressを選ぶべき境界線

前回のコラムでは、「更新はInstagramだけでOK」という考え方と、それでも公式Webサイトを作る意味について書きました。今回はもう一歩踏み込んで

  • 静的サイトで本当に十分なケース
  • それでもWordPressを選んだ方が後々良い

を整理してみます。

静的サイトで十分なケース

結論から言うと、想像以上に多くのWebサイトは、静的で足ります。

静的サイトで問題ないのは、こんな場合

  • 更新はほぼしない
  • 更新するとしても年に数回
  • 代表作品やプロフィールは固定
  • 発信はInstagramなどSNSが主
  • Webは「公式な場所」「名刺代わり」

この場合、WordPressを使う理由はほとんどありません。むしろ、

  • 管理画面
  • プラグイン更新
  • PHPやDBまわりの不安
  • 上記を外部委託する際の費用

こうした余計な心配が増えることの方が多いです。

静的サイト × Instagram連携という選択

「更新はインスタだけでいい」という思想なら、

  • トップページ:代表作品(手動で差し替え)
  • 下部:Instagramフィード(外部サービス)

この構成は、かなり合理的です。Webサイトは完成したら触らない。日々の動きはInstagramが担う。Webは“動かさない設計”にする。ただし、手動で差し替えができなければ外部委託する必要があります。

WordPressを選ぶべきケース

  • トップページの内容を定期的に編集したい
  • 代表作品を自分で入れ替えたい
  • レイアウトに強弱をつけたい
  • 作品ごとに説明文・情報を持たせたい
  • 外部サービスに依存したくない

Instagram連携は便利ですが、あくまで「投稿の一覧表示」。「どれを、どう見せるか」をコントロールしたいなら、WordPressが向いています。

大事なのは「更新頻度」ではない

  • 更新するならWordPress
  • 更新しないなら静的

と、よく言われますが、私見では”自分で管理したいか否か”だと思っています。ここからは、個人的な見解になります。

動的サイト(WordPress)の見えない責任

WordPressはとても便利なソフトウェアです。と同時に

  • データベース
  • プラグイン
  • PHP
  • サーバー環境

といった、見えない仕組みの上に成り立っています。トラブルが起きた時、どこまで直せるのか、どこまで責任を持てるのか。

「Webサイトは作って終わりではない」というWeb制作者の常套句は、こういう背景もあるからです。

データベースは本当に怖いのか?

実際のところ、データベースが物理的に壊れるケースは稀です。多くのトラブルは、

  • WordPress本体の更新
  • プラグイン更新
  • PHPバージョン不整合
  • テーマ(既存テーマ使用の場合)との相性

などが原因です。通常の更新自体は数か所ポチポチするだけで、数分で終わります。ただ、大幅なバージョンアップなどの時に不具合が起こることがまあよくあります。私たちは大幅なバージョンアップの前に必ずバックアップをとり、不具合が起きた場合、どこに原因があるのか一つ一つ精査していきます。これをご自身でやるというのはかなりハードルが高いと思います。壊れてから外部委託したら、相応の費用がかかるし、それを避けるために保守管理を月額で依頼するとなるとランニングコストが毎月かかります。

静的サイトの強さ

静的サイトの作りはとてもシンプルです

  • データベースがない
  • 壊れようがない
  • 表示されていればOK

ウェブサイトのファイルを置いているレンタルサーバーの中をみれば一目瞭然で、いたってシンプルな構造になっています。トラブルがあったとしても特定箇所が限定的です。

imanuWEBの静的と動的の線引き

私はこう考えています。
”自分が責任を持って直せる範囲で設計する”

WordPressは、理解して使うならとても強力な道具です。でも、必要ない場面で使う理由はありません。

  • 静的で足りるなら静的
  • 編集したいならWordPress

それだけです。

次回は、わりと多いらしい → 制作者がWordPressありきで話を進める理由につて書きたいと思います。

最後まで読んでくれてありがとうございました(^O^)/